12.組立
コーティングを終えることでいよいよCobra®の片割れの組立の準備が整います。ここで外側と内側のハンドル同士が組み立てられることで初めて、ウォーターポンププライヤーの形に組みあがります。次に、プッシュボタン式の調整用パーツが取り付けられます。従業員がロックパーツ、ボタン、バネを所定の場所に取り付け、残りは機械が行います。
13.研磨
鏡面研磨されたアゴもまた、紛れもないKNIPEXの高い品質を表す一部です。鏡面研磨の工程を開発した地域の方言の「プリーステン」は、高品質のツール製造でのみ使用される用語です。Cobra®のアゴは研削ベルトで処理され、プライヤーのヘッドが輝くようになります。また研磨後には全てのヘッドのチェックを行います。
14.ハンドル
KNIPEXプライヤーの握りやすさもまた、KNIPEX工場でプライヤーに取り付けられる、さまざまなデザインのハンドルによるものです。一つ目のタイプは、液浸システムで取り付けられます。ハンドル部分を液体プラスチックに浸し、乾燥させるとプラスチック製のハンドルが出来上がります。
二つ目のタイプは、複合素材で作られたスリーブです。従業員がプライヤーを固定し、適切量の接着剤でスリーブをハンドル部分に取り付けます。電気技師向けには絶縁性の複合素材スリーブもあり、KNIPEXは最大1,000ボルトの電圧下での作業を保証しています。全ての絶縁プライヤーは10,000ボルトで確実に検査を行います。
15.印字、油処理、梱包
滑り止めのプラスチックハンドルを施されたCobra®は、ついに最終段階に移ります。まず、ハンドルに品番と「KNIPEX」や「Made in Germany」などの文字が印字されています。そしてプライヤーはコンベア上のオーブンを通り抜けます。この一連の工程をタンポ刷りと呼びます。
次に、従業員がプライヤーに油をさして錆から保護していきます。その後、最終ラインの従業員がCobra®を梱包します。 注文に応じて、プライヤーは1箱または6箱に梱包されます。
16.出荷準備完了
注文を受け、当社のウォーターポンププライヤーがKNIPEX工場から出荷されます。クローネンベルグから、ベルギッシュグラートバハの故郷を離れ、大陸すらも渡ります。多くのKNIPEXianがこのウォーターポンププライヤーを一丁は持っています。 ここでは1日あたり45,000丁を超えて生産されるプライヤーの一例として、Cobra®の製造工程を追いました。こうした工程をなくしてプライヤーも、またKNIPEX品質も確実にありえません。